おとちゃん書評

なぜ書評を始めたか?それは書評を始めるきっかけとなる本に出会えたため。

入社3年塾 赤羽雄二

f:id:otochanshohyo:20170815122653j:plain

 

◆ロジシンとは

「もっとロジカルに説明して。」「論理的じゃないなぁ。」

などというロジシン信者はまずこの本を読んでほしいのだが

人の頭の中にはそれぞれに文法が存在し、それは過去の経験や属する集団によって形作られる。

ある人が論理的じゃない、と感じることは、自分やその集団の文法にのっとっていないということであり、〇とか×という問題ではない。

上記の発言は、「あなたの文法をオレ(達)は受け入れる気がない。俺(達)に合わせろ。」という、上から目線で思考停止している人のそれなのだ。

 

◆打算野郎で結構

私はかなり打算的な方で、何でも損得で考えてしまう節がある。

ただし、それを人からどう見られるか、という客観的な立場に立った場合、メリットとなると思う。

「人は外見じゃない、中身だ。」なんて、典型的な非・打算思考である。

外見がいい人が得をするのは当たり前である。中身など、外見で合格のスタートラインに立たないと、触れてさえもらえない。

自分が得をするために、どんな外見、ふるまいだと相手に認めてもらえるか。

損をするNG外見、NG行動をなくしていき、打算野郎を貫いてやろうか。

 

◆あれ?

いらっ!→あれ?

     あれれ~おっかしいぞ~?

人間関係において、相手に対する怒りをコントロールするコツは、この思考法。

イラっとするのは、相手を子ども扱いしているということ。

何か考えがあってそういう行動をしているのだろう、という意図や背景を読み取る。

怒りという感情を使うのは、それを理解してからでも遅くない。

相手を子ども扱いしない、理解を面倒がらない。

 

◆おとちゃん採点:70点

本の厚みからは少し物足りなさも感じるが、重要なポイントはいくつか得ることができた。

やはりこれから出会う難敵に立ち向かうには、知識、特に思考法を身につけなければならない。

馬鹿にもカシコにもなれて、相手のことを賢くバカにできる。

優秀なビジネスパーソンとは、ざっくり言えばそんな人な気がする。