異端のススメ 林修 小池百合子
初版は2013年12月。
当時時の人(いまでも活躍されているが)だった林修さんが対談相手に選んだのは
今現在の時の人、小池百合子さん。
そのお話からは、都知事選出馬の動機も、少々垣間見える。
立候補とは、男気である。
「なんで誰もやらないんだ」→「もっとここをこうすればいいじゃないか」
では、所詮小金稼ぎの評論家。
「なんで誰もやらないんだ」→「俺(私)がやってやる」
という、エイヤっの発想転換で、行動に移せるか。
キケロとデモステネスの演説比較でもあったが、良い教師、良いスピーカー、良い本は、インスパイアするものである。
つまり、人々を行動に移させる。
そのためには、自らの行動の積み重ねと、その動機
そして、何より少しの勇気が必要である。
異端であれ、というのは、この少しの勇気が持てるか。
後付け、理屈を後からつけることはいくらでもできる。
行動は今しかできない。
あと、個人的にセミナーで培った経験・知識が今つながったような気がしました。
失恋で悩み苦しんでいた時、もう一人の自分で今の自分を見てみたらいいよ、というアドバイスを受け
俯瞰で、「ざまあねえな。どうすんだ、おい、これからどうすんだ?」と
自分に問いを投げかけていたことを思い出します。
働くことにはまさに自分を客観視する目が必要。
自己分析は、定期的に続けよう。
おとちゃん評価:70点
対談本としては高評価の部類だと思います。知識ももらえ、インスパイアもされる。ただタイトルから類推される、突飛な発想までも得られるというわけではなかったです。もっと異端な人が世の中にいるからかな。でもそれは、「異端」じゃなく、「イタイ」の場合も。