第3回:できる男は「この言い訳」をしない 里中李生
この人の著書は定期的に読む。
読むようにしているのではなく、巡り合うようになっているのだなと実感する。
それは、夢を見過ぎているとき、現実から逃げようとしているとき、自分に喝が必要なとき、即効魔法が必要なとき、女性に困ったとき
男として、本能レベルで目を覚まさせてくれるのが、この人の書なのである。
もちろん、
ふーん、あ、そ、
といった考え方の一つとしてとどめておくレベルの話もある。
ただ、この人の上手いのは
「好き勝手言ってるように見える」ところかなと思う。
誰も、好き勝手言っている本が売れるのであれば、苦労はしない。
自分のやりたい音楽でも、売れなければプロとは言えないのだ。
売れて初めて幅を持たせることができ、やりたいことができるようになってくる。
そもそも、この人は本当に好き勝手言っているのだろうか。
計算で、正論逆張り、大衆迎合逆張り(一部の熱狂路線)に突っ走っているだけではないのか。
とにかく
水野敬也さんを少し硬くした人、という印象の人。
さて、今回は、
・「これだけはやりたくない」ことをやらないために、頑張ろう
・「楽しい」はいい加減
・過去と比べて強くなった自分を、賞讃しよう
・まだまだ弱い自分に謙虚な気持ちで明日も行動しよう
などに思い当たる節があった。
自分は強くなったのだろうか、堂々巡りをしているだけではないのだろうか。
孤独を経験し、強くなったと思い込んでいたが
単に人(特に家族)とのコミュニケーションを逃げ回っていた、弱腰野郎ともとれるのではないか。
のらりくらり、のほほんと読書などしている場合ではない。
そんな健全な危機感を与えてもらえることも、読書の目的の一つである。