おとちゃん書評

なぜ書評を始めたか?それは書評を始めるきっかけとなる本に出会えたため。

コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本[第2版] 岩崎剛幸

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コンサルタント=ハードワーカーというイメージ。

また、昨今はどの業界においても、「コンサルタントコンサルティング」という言葉を使っておけばいいという風潮。

 

実際、私の会社でも使っております、ハイ。

 

そんな中、本書では、プロのコンサルタントとは、「クライアントのために命を懸けて仕事する」人なのだそう。

 

懸けられるかな~命は。

 

ただ、製造業を相手にするウチとしては

体を動かさない分、頭を動かさなければならない。

そして決して、職業、業種に優劣をつけてはならない。

自分にできない仕事をされているのだから。

 

それを念頭に置いたうえで、

・仕事をすることは自分を知ること

・部下へのマネジメントのポイントとして、仕事にゲーム性を持たせること

・知識を売るだけではなく、共感共鳴してもらい、行動に移させる

 

などをポイントとして挙げさせて頂きます。

 

 

何でも屋になる、押し売りしない、ひけらかさない、プロの矜持を持つ

 

プロはディスカウントには応じない。

 

自分も、細かいディスカウントはみみっちいからやめておこう。

 

 

おとちゃん評価:55点

浅く広くにはちょうど良かったかな。よ~くはわからなかったが、「仕事をすることで自分を知る」というのが働くモチベーションにはなりました。

さあ、働こう。

異端のススメ 林修 小池百合子

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初版は2013年12月。

 

当時時の人(いまでも活躍されているが)だった林修さんが対談相手に選んだのは

今現在の時の人、小池百合子さん。

 

そのお話からは、都知事選出馬の動機も、少々垣間見える。

 

立候補とは、男気である。

「なんで誰もやらないんだ」→「もっとここをこうすればいいじゃないか」

では、所詮小金稼ぎの評論家。

 

「なんで誰もやらないんだ」→「俺(私)がやってやる」

という、エイヤっの発想転換で、行動に移せるか。

 

キケロとデモステネスの演説比較でもあったが、良い教師、良いスピーカー、良い本は、インスパイアするものである。

 

つまり、人々を行動に移させる。

 

 

そのためには、自らの行動の積み重ねと、その動機

 

そして、何より少しの勇気が必要である。

 

 

異端であれ、というのは、この少しの勇気が持てるか。

 

後付け、理屈を後からつけることはいくらでもできる。

 

行動は今しかできない。

 

 

あと、個人的にセミナーで培った経験・知識が今つながったような気がしました。

 

失恋で悩み苦しんでいた時、もう一人の自分で今の自分を見てみたらいいよ、というアドバイスを受け

 

俯瞰で、「ざまあねえな。どうすんだ、おい、これからどうすんだ?」と

自分に問いを投げかけていたことを思い出します。

 

働くことにはまさに自分を客観視する目が必要。

 

自己分析は、定期的に続けよう。

 

 

おとちゃん評価:70点

対談本としては高評価の部類だと思います。知識ももらえ、インスパイアもされる。ただタイトルから類推される、突飛な発想までも得られるというわけではなかったです。もっと異端な人が世の中にいるからかな。でもそれは、「異端」じゃなく、「イタイ」の場合も。

第3回:できる男は「この言い訳」をしない 里中李生

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この人の著書は定期的に読む。

読むようにしているのではなく、巡り合うようになっているのだなと実感する。

 

それは、夢を見過ぎているとき、現実から逃げようとしているとき、自分に喝が必要なとき、即効魔法が必要なとき、女性に困ったとき

 

男として、本能レベルで目を覚まさせてくれるのが、この人の書なのである。

 

 

もちろん、

ふーん、あ、そ、

といった考え方の一つとしてとどめておくレベルの話もある。

 

ただ、この人の上手いのは

「好き勝手言ってるように見える」ところかなと思う。

 

誰も、好き勝手言っている本が売れるのであれば、苦労はしない。

 

自分のやりたい音楽でも、売れなければプロとは言えないのだ。

売れて初めて幅を持たせることができ、やりたいことができるようになってくる。

 

 

そもそも、この人は本当に好き勝手言っているのだろうか。

計算で、正論逆張り大衆迎合逆張り(一部の熱狂路線)に突っ走っているだけではないのか。

 

とにかく

水野敬也さんを少し硬くした人、という印象の人。

 

 

さて、今回は、

・「これだけはやりたくない」ことをやらないために、頑張ろう

・「楽しい」はいい加減

 ・過去と比べて強くなった自分を、賞讃しよう

・まだまだ弱い自分に謙虚な気持ちで明日も行動しよう

 

などに思い当たる節があった。

 

自分は強くなったのだろうか、堂々巡りをしているだけではないのだろうか。

 

孤独を経験し、強くなったと思い込んでいたが

単に人(特に家族)とのコミュニケーションを逃げ回っていた、弱腰野郎ともとれるのではないか。

 

 

のらりくらり、のほほんと読書などしている場合ではない。

そんな健全な危機感を与えてもらえることも、読書の目的の一つである。

第2回:仕事で本当に大切にしたいこと 自分を大きく伸ばすために 大竹美喜

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初版は2004年。

さぞかし、美辞麗句が並べられているのだろうかと思ったが、13年後の日本にも通じるところはあった。

 

つまり、世の中は変わっているようで、それほど変わっていないともとれる

自分が変われば世の中も変わって見える、ということなのかもしれない。

 

 

ということで本書は、就職活動の初歩の初歩としては、まあ為になることもあるかもしれない。

 

とかく、肯定の言葉による楽観主義は、とりわけ大事だと思う。

 

発する言葉としてももちろんそうだし、内なる言葉としても、肯定語はオーラに表れると思う。

 

今日という日が人生で最も重要だ、は昨今のアドラー心理学にも通ずる考えである。

ただ、少し足りない。

今という時間が、人生で最も重要だ、である。

 

日本的、日本人的な良さと、国際感覚とをハイブリッドさせて生きていきたい。

 

 

おとちゃん評価:55点

知ってるよ、それができりゃ苦労しないよ、という内容もあるが、シナプス的な役割を果たしてくれる面もある。

まあ行動につなげていこう。それは、手帳に何を記すか、である。

第1回:伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い 紫垣樹郎 小宮謙一

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全体的に情報量は多くない。

これを読んだら伝説になれるっ!...わけはない。

 

違いと言っても、どこかで聞いたことある話ばかりだし、

実際にそれができる勇気やキャパシティがあってこそだと思う。

 

ただ、

・スタートダッシュによる好循環

・数字やキーワードで相手のメンタル文法に合わせる

・解釈力、意味づけで人と差をつける

 

という項目においては、私の考えを肯定してくれる勇気づけの本となった。

 

また、

・チャンスノート

エビングハウスの行動へのつなげ方

・「時間がない」という相手からの返答の真意

 

という項目は勉強になる部分はあった。

 

社会人の「時間がない」は「優先順位が低い(からとれる時間がない)」

ということだと改めて実感した。

 

 

おとちゃん評価:60点

この書評を始めるきっかけとなった(読んだ本のアウトプットの大切さに気づかせてくれた)本だし、30点近くは下駄を履かせました。

まあ、良い本は行動につなげてくれるというし、そういう意味では内容どうこうではなく、良い本だったのかもね。